現役生活相談員の仕事法

#5 毎月モニタリングをしながら思うこと 

毎月月終わりに行う業務の1つ、モニタリング記録の作成。
毎月いつも思う。
 
どれだけ真剣に、この書いた用紙をケアマネージャーさんが読んでくれているのだろうか
 
そこの所を今、ケアマネ業として働いている方々に問いたい。
 
長ったらしいだけの、実の無い文章を拾い集める作業を煩わしく思われていないか、
自分がこれだけの時間かけて作った紙をむしろ煩わしく思われていないか
 
毎月考える。
 
 
 
 
 ・・以前盛り込み過ぎて、フォントを小さくし過ぎたら読めないと言われた。
で、結論、どうしたらいい?とも言われた。
いや、順調な利用でない事を知っておいて欲しいだけですと後から電話で謝罪した。
 
「こんな事書いてあるけど、どうなん?室内に手すりとか付けた方がいいかな??」
・・いや、そうはいっても本人がそれを望んでいないので余計な事を云いました、すみません・・
 
 
「どれだけ熱心だとか、真剣に書こうだとか、関係ないねん。あればいいねん」
とは、同僚と上司に言われた言葉。
 
「こんなん自己満足なだけやねん」
「一言でいい」
「どうせ形ばかりのもんなんだからあればいい」と。
 
そうなのか?
 
 定型文「今月もお変わりなくお過ごしです」で、提出。
 
流石に此処迄言われると仕事の意義だとか、モニタリングの意義だとか、
突っ込んでいかないといけませんが。
 それでもうちの上司が「今月もお変わりなくお過ごしです」で、提出している時期もあったのは事実、それで先方(ケアマネージャーさん)が何も突っ込んでこなかったのも事実。
 
 
とある機会に他事業所のモニタリング記録を目にする事が出来ました。
 
「え?」こんなんで良いんですか・・
というのが正直な感想。
 
と、いうよりこれで月1回のモニタリングとみなすのか、と。
 
持論ですが、
簡素化・効率化と相対するものとして、手抜き
 
私が日々簡素化・効率化をするのは意味があります。
手を抜く為に簡素化しているのではないのです。
「今月もお変わりなくお過ごしです」
こんなんで保険給付受け取ったらあかんやろ、と思う。
どうせ良い紙作っても、シュレッター。
どうせ良い紙作っても、実績だけ見て、モニタリングは一瞬しか目を通されていない。
とある機会に某居宅介護支援事業所の主任ケアマネージャーさんのモニタリングに目を通す様子を横で見ていました。
 
ふーん・・月のはじめにお渡しした実績とモニタリングはこんな風に見ているのか。
 それが全国のケアマネージャーさんがそうしているとは思いませんが、はじめて見た印象は雛には強烈に映るわけです。
 
そもそもモニタリングというものは、ケアプランに沿った内容を月に1回評価するべく存在するものですが、そもそものケアプランが曖昧な表記にされるとどう記していっていいかわかりづらい。それはケアプランに対する不満。
 
ケアプランを見て、サービスを提供している人材はどれほど居るだろう。
全国のケアマネージャーさんすみません。
そんな現場はありません。初回や再発行時に相談員が計画書を作成するにあたり読むくらいで、実際介護にあたる方には口頭で特段気を付ける事を伝えるだけが精一杯なのが実情です。
居心地や本人のそこの事業所に対する満足度を上げるのが急務であり、いざサービス開始となるとケアプランよりそこの事業所への満足度を上げなければその人は去っていきます。
(私もそのケアプランを作る職に就こうとしているのですが)
 そうしないと現場は回りません。一日何人ものご利用者さんと接する中、その場その場の対応で一日を乗り越えるのが目いっぱい。現場スタッフに伝える言葉は手短に。それでも毎日山盛りの変化があり、頭がついていけません。
 
 
話はモニタリングに戻りますが、
事例集を読んでいても、こんなのでケアマネージャーさんに月の様子が判るのか?具体的にやっぱ書かなあかんのちゃいますか??と思う。
せめて膨大な時間をかけ作成するケアプランは本人や事業所への意識付、
個別機能訓練所も通所計画書は本人へのモチベーション維持・意識付のツールであってほしい、
モニタリングもせめてものケアマネージャーさんの少しでもお役立ちになるものであって欲しいといつも作成しながら願います。
 
毎月感じる。
完璧なモニタリングの例文が見たい。
その指導がなされた者がモニタリングを作成する。
それに沿って全国一律の書式があればこんな悩まずに済むのに。
 ・・誰か自信満々にUPしてくれんかな。
 
自分のが良いものなのかどうなのかは判らないもの今月も下旬からこつこつと、日々の業務の中で、時間の隙間を縫って、モニタリングを作成する。効率化を求め、
 
「順調なご利用でした。準備運動ではー。月のネタ(実際のバイタル・足の上がり・送迎の様子等ケアプランに記されている様なものを一つ)」を予め作成しておき、パートさんに貼り付けておいてもらう。それに加え、自分が30日間ある中から利用に対する課題・向上した様子、変化等ほんの少しスラックからコピペして文章を整えます。
 
ざっと私の勤める職場ではご利用者さん75人として、今まで3日間程でしていたもの、コロナ禍でケアマネージャーさんがご自宅への訪問自粛を言い渡されているのを考えると、どうしてもより盛り込みたくなってしまい、自己満足の世界に入ります。ごっつう時間がかかる。効率化には程遠い。。。
 
これを作成中の頃・・お試しの方が来たり、その新規担当者会議になったり。審査会が後手後手になり月末ギリギリに介護認定がおりたりして、担当者会議のラッシュが来ます。
 
これこそ専念する時間を作るか、AIがやって欲しい。
 書類書類に追われ、結局ご利用者さんと接せれない。
以上、毎月、モニタリングをしながら思う事でございました。
 
※せめてものWord文章中、日付だけは昨年12月に1年間分打って時短を計ったんだけど、enterキーで整えるのが煩わしすぎる。
次年度は後輩の為にも、もう少し打ち込みやすいWord書式を作成する予定